βカロテンとは?
[ 368] βカロテン
[引用サイト] http://www6.ocn.ne.jp/~syuneido/caroten.htm
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「女子大生肌荒れ事件」という人をおちょくった刑事ドラマ風やりとりから始まった今回は、女性の9割が感じるという肌の乾燥を放っておくと肌の老化が加速されるという事で、一般にはビタミンCだと思っている(バカだな)ものの健康を脅かすマフィアの手にかかれば、すぐさまこれβカロテンを摂れと、こうなるわけですな。なっはっは。 で、事件の舞台となった東海女子短期大学で栄養学を学ぶという女子大生の6割に肌荒れ、さらにそのうち4割に鳥目(夜盲症)が発見されたそうです。その食事たるや、野菜と言えばコンビニのポテトサラダやレタスやキャベツ等の緑の薄い野菜サラダなどで、チミ達は一体何を学んでいるのかね。 では、緑黄色野菜に多いβカロテンと鳥目に関係するビタミンAについて相関関係を見ていくわけです。主役のβカロテンは体内でビタミンAに変わるのでプロビタミンAと呼ばれ親子の関係なのだということです。まあな。これは一文字隼人と仮面ライダーの関係と思えばよろしいが、バビル二世のロデムというのが様々な姿に変わるのとはチト違う。 そして、βカロテンは活性酸素の一種である一重項酸素から身体を守り、その作用はビタミンCの1000倍なのだそうで、βカロテンから体内で出来たビタミンAは上皮細胞へ向かい、皮膚や粘膜に大切だという事ですが、特定の栄養素をどうだこうだと理屈をこねたところで不足が起きていなければ何にも意味がない。 ここまでで、肌荒れについてβカロテンからだけのつまらん視点から見てきたわけですが、実にタイミングよくソフィーナのCMが入っています。野菜を食わない人は有害物質てんこ盛りのソフィーナでも塗れというのだろう。 野菜不足による弊害はたくさんあるけれど、βカロテンは緑黄色野菜を食えば事足りることであり特別に祭り上げる価値は今のところゼロ。かえって間違った情報でサプリなどで摂りすぎれば心筋梗塞や発がん性を高めるという報告もあるし、有名なのはミカンを食い過ぎれば体が黄色くなるというのもこのカロテンの仕業らしい。 番組ではβカロテンが体内でビタミンAを作るので過剰症の心配があるビタミンAは摂取してはならない(妊婦はマジ摂り過ぎ注意)、という極端な解説に終始していました、バカタレが。しかしカロテンでも過剰症はあるし、Aが不足すれば成長期の子供の発育や皮膚にも悪影響です。バカな母親が買いに走らなければいいが。 さて、スタジオに戻ってからもビタミンAは過剰症の心配がある、鳥のレバーに至っては串の半分で必要量を満たす、なのでβカロテンだけを摂ればいいという偏った情報のオンパレードでした。菊間アナも言ってましたが、厚生労働省では基準値を決めていません。 つまり、不足や過剰による弊害や効果は現状では十分把握できてない、もしくは問題になるような過不足は起きていない、と見ることができるんですが、それをあるあるが大きなお世話をやくからトチ狂った視聴者が右往左往するのであり、こりゃとんだ災難だぞ。あ、いつもか。 ビタミンAの吸収率90%に比べ10〜60%程度という低い吸収率のβカロテンですが、どう調理すればいいのかということで、一番いいのは油で炒めるという方法。しかし油で炒めるというのはカロリーも心配・・・ と、ここで突然CMに入りちゃっかりエコナの宣伝が始まりました。まっ、1番組あたり推定2000万円也を支払う花王からしたら宣伝を入れないと腹の虫が収まらないのはわかるけど、それにしてもあまりに露骨だぞ。 で、結局のところビタミンEと一緒に摂取すればいいということで、カボチャや赤パプリカ、ブロッコリーなどを食いましょう、ということには特別反対する理由もない。でも、これで終わらんのがこの番組で、更なる効果的摂取法として出てきたのが板海苔。 その海苔を毎日食う漁師たちの肌年齢はどうかというので調べたのが驚くなかれ、なんと漁師の奥さん。おい、おまえらワザとだろ。だいたい強烈な紫外線に当たる漁師さんは顔に深いシワが刻まれるものなのに、日陰で過ごす奥さん調べてどうする。 更に番組では海苔はβカロテンの宝庫で100gあたり43000μg、Eは4.3mgも含まれます、なんてなことをぬけぬけと言ってはいましたが、これは調べてみると食品成分表から干し海苔であることは間違いなく、そのビタミンA(レチノール)の量は1日上限量600μgに対してなんと7200μg! 冒頭からビタミンAを悪者扱いしてまでβカロテンを崇拝しておいて、最後の最強食材にAがたっぷり含まれているというのが実にマヌケ。これについてはスタッフはわかっていたことでしょう。矛盾に矛盾を重ねた結果の意図的な隠匿としか言いようがないですな。 まぁ、この程度の演出を超えた捏造やすり替えはホラ吹き番組では平気の平左で当たり前とするところなので、今更何も言いますまい、アホンダラ。そして、しまいに出てきたのがゴマ油であえた韓国海苔ですが、ゴマ油はカロリーが高いということには一切触れず。人、これを詐欺と言う。 このように見ていきますと、都合のよい部分だけを抜き出し、都合が悪い部分は隠して放送しちゃえというのが非常によくわかる回でした。でも緑黄色野菜はもちろん積極的に食うべきであり、海藻類も毎日食いたい食材にはかわりはありません。わしゃ食わんけどな。 ということで、肌がキレイになるという番組のデマは無視しても全体に野菜や海苔を食いましょう、ということには賛成です。こうして見てみると、バランスよく食べるという事がいかに大切かがよくわかると思います。それでもいまだにあるあるで勉強していると言うおバカさんは、メダカの学校にでも入ってなさい。 |
[ 369] βカロテンで死亡率上昇、ビタミンEは効果なし。
[引用サイト] http://www.metamedica.com/news2003/2003061501.html
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βカロテンやビタミンEのサプリメントを投与した12件の臨床試験のデータをまとめたところ、βカロテンを飲んだグループの死亡率は飲まないグループより高く、ビタミンEを飲んだグループの死亡率は飲まないグループと変わらなかった。米国クリーブランド・クリニック基金のグループによるこの研究は、ランセット2003年6月14日号に報告された。 研究グループは、βカロテンやビタミンEのサプリメントを投与した無作為割付臨床試験のうち、(ビタミン欠乏が重要な問題にならない)先進国で行われ、対象者が1000人以上の研究を、12件選び出した。 このうち、βカロテンの臨床試験は8件あった。健康な集団を対象にした研究が4件、喫煙者や心臓病の既往者などの高リスク群を対象にした研究が4件だった。米国の研究が5件、フィンランド・英国・オーストラリアの研究が1件づつだった。対象者の人数を合計すると、138,113人だった。 また、ビタミンEの臨床試験は7件あった。健康な集団を対象にした研究が2件、高リスク群を対象にした研究が5件だった。英国とイタリアの研究が2件づつで、米国・フィンランド・国際共同研究が1件づつだった。対象者の人数を合計すると、131,551人だった。 それぞれの論文で報告されているデータをまとめて、すべての死因を合わせた死亡率(全死亡率)と、心臓病や脳卒中による死亡率(循環器死亡率)を、サプリメントの投与群と対照群で比べた。 その結果、まずβカロテンの研究をみると、投与群のほうが、対照群よりも、全死亡率が高く(7.4%と7.0%)、循環器死亡率も高かった(3.4%と3.1%)。 つぎにビタミンEの研究をみると、投与群でも対照群でも、全死亡率には差がなく(11.3%と11.1%)、循環器死亡率にも差がなかった(6.0%と6.0%)。脳卒中の発生率と、心筋梗塞の発生率(と循環器死亡の合計)を比べても、差がなかった。 こうした結果から研究グループは、βカロテンを含むサプリメントの使用には積極的に反対すべきで、ビタミンEサプリメントの使用も支持できないと結論している。さらに、βカロテンを使った臨床研究は中止すべきで、心臓病予防についての将来の臨床研究でビタミンEを使うべきではないと述べている。 ところで、活性酸素がLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を酸化変性させることが動脈硬化の原因となり、それが心筋梗塞や脳卒中につながるという仮説が唱えられてきた。そのため、活性酸素を処理する抗酸化物質、なかでもビタミンEを多く摂れば、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患を予防できるのではないかと考えられてきた。 じっさい、細胞レベルの基礎研究や動物実験では、この「抗酸化仮説」を支持するデータがたくさん報告されてきた。また、前向きコホート研究を始めとする疫学研究でも、ビタミンEサプリメントの予防効果を示すデータが報告されてきた。 けれども、研究としての信頼性がもっとも高い無作為割付臨床試験のデータをまとめた今回の報告では、ビタミンEサプリメントによる循環器疾患の予防効果は認められなかった。 留保すべき点がひとつある。ビタミンEに関する臨床試験7件のうち5件は、喫煙者や心臓病の既往者などの「高リスク群」を対象にした研究だった。「健康な集団」を対象にした研究は、2件しかなかった。いっぽう、ビタミンEサプリメントの予防効果を示すこれまでの前向きコホート研究は、おもに「健康な集団」が長期間服用した場合の効果を調べている。 つまり、ビタミンEのサプリメントを、ある程度動脈硬化の進んだ「高リスク群」に投与しても効果がないことは、今回の調査ではっきりした。けれども、動脈硬化が始まっていないような「健康な集団」に長期間投与しても効果がないことまで、はっきりしたとは結論できない。ただし、健康な集団に長期間投与する臨床試験を、これ以上くりかえして行うのは、実際のところむずかしいだろう。 けっきょく、心臓病や脳卒中の予防にあたっては、意義のはっきりしない「抗酸化仮説」にもとづいて、ビタミンやポリフェノールを多く摂ることを気にするよりも、意義のはっきりした要因(たばこ・高血圧・高脂血症など)に優先して取り組むほうが、的を射ているだろう。 |